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天皇、皇后両陛下が笠原工業「旧常田館製糸場施設」を視察されました

8月23日、軽井沢でご静養中の天皇・皇后両陛下が、長野県上田市にある笠原工業(笠原グループ)の「旧常田館(きゅうときだかん)製糸場施設」を訪れ、繭の乾燥・保管などに使った木造倉庫その他の施設を見学されました。

上田地域はかつて蚕糸業で栄え、「蚕都」とも呼ばれた日本製糸業の中心地でした。中でも笠原工業は当時1,500名もの工員が住み込みで勤務する、地域最大の製糸工場でした。JR上田駅にほど近い「旧常田館製糸場施設」は、明治・大正期に建築された繭倉庫群が当時のまま保存されている貴重な産業遺産で、2012(平成24)年には国の重要文化財として指定されています。

両陛下は午前11時前に笠原工業に到着、笠原章嗣社長らが出迎えました。施設内では笠原一洋会長が案内役を務め、1905(明治38)年建築の木造倉庫「五階繭倉庫」などをご案内、両陛下は熱心に耳を傾けておられました。
大正時代の製糸場の様子を復元した模型もご覧いただき、天皇陛下から「働く人は各地から?」「娯楽室は何が中心だったのですか?」などのご質問がありました。
ご休憩の際には両陛下とも用意された桑の葉茶をおいしそうに飲まれ、「古い物を残すのは大変でしょうが、今後も残してください」とのお言葉をいただきました。

皇后さまは養蚕に造詣が深く、毎年皇居内で養蚕に取り組んでおられます。宮中での「ご養蚕」は明治時代から歴代の皇后さまによって受け継がれている、皇室の伝統行事です。