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昆布酸

昆布酸がフード・アクション・ニッポン アワード2010 「研究開発・新技術部門」に入賞 昆布酸501が『製品力賞』を受賞しました

昆布酸は、各種アルギン酸製品をベースにしたキミカの食品添加物・製剤商品のブランド名です。各種アルギン酸製品の長所が食品製造の場面で有効に利用されることを目指し、お客様に使いやすい製品となるよう様々な工夫を凝らした新しい商品群です。


昆布酸という名前の由来

19世紀、英国の科学者Stanfordによって発見された褐藻類特有の多糖類は、海藻(ラテン語でAlgae)から得られる酸性の物質という意味でAlginic Acidと命名されました。この物質が日本へ紹介されたとき、「海藻酸」「昆布酸」などの和名が考案されましたが、今日その名称は全く使われなくなり「アルギン酸」という呼び名が正式名称になっています。

キミカでは、従来のアルギン酸と成分は同じでありながら、どうしたら使いやすくなるか、どうしたらアルギン酸の長所をより活かせるか、というテーマを徹底的に追求し、お客様に提案していく新しい商品シリーズをラインナップしました。そしてその商品に冠するブランド名として、かつて先人達の考案した「昆布酸」という呼び名を復活させることにいたしました。
昆布は日本人にとって最もなじみ深い海藻であり、「海」「天然」「健康」をイメージさせる食材でもあります。昆布の主成分とも言えるアルギン酸、その安全で高機能な素材を用いた商品のブランド名として、「昆布酸」という名称は何よりもふさわしいと考えています。

昆布酸にできること

 昆布酸シリーズでは、お客様のニーズにお応えすべく、様々な工夫を凝らした商品を開発しています。

  • メッシュサイズ(粒度)
    • 粉体同士を混合する用途には混ざりの良い超ファインメッシュ品を、逆に溶解時の取扱いを向上したい場合には造粒加工品を、用途や使い勝手に合わせた様々な粒度の製品を提供することが可能です。
  • 包装形態
    • ご希望の包装形態で商品をご用意いたします。使用量の小さなお客様には、少量ずつ使いやすいサイズに小分けすることも可能です。
  • 製剤化
    • ご要望に応じた様々な製剤化を承っております。
      • 水に溶かすだけで簡単にゲルを作れる製剤
      • 他の糊料を併用し、両者の特色を活かす製剤
      • 計量しやすいよう、食品素材を配合して希釈した製剤
      • 食品への表示に配慮し、既存添加物を併用した製剤 …など。
  • その他
    • 昆布酸は、お客様の声を反映して日々進化してゆく商品です。「アルギン酸を使ってこんなことができたらいいのに」というご要望がありましたら、遠慮なく弊社営業部へお問い合わせ下さい。

商品のご紹介

◇昆布酸100シリーズ

アルギン酸をベースとした商品です。メッシュサイズ(粒度)や膨潤性など、用途に適したグレードがラインナップされています。

◇昆布酸200シリーズ

アルギン酸をベースに、pH調整剤などを配合して可溶化させる処方の製剤です。既存添加物を主成分とするため、類別名表示ができることが特徴です。

◇昆布酸300シリーズ

アルギン酸と他の糊料(既存添加物)との製剤です。アルギン酸の機能に加え、食品への表示にも配慮した商品で、物質名に代えて類別名での表示が可能となっています。

◇昆布酸400シリーズ

アルギン酸をベースにCa塩や金属封鎖剤を適宜選択・配合した、ゲル化剤製剤シリーズです。アルギン酸のゲルの特徴を最大限に活かす処方が開発されています。

◇昆布酸500シリーズ

アルギン酸エステルをベースとする商品です。麺、パンなどの用途に利用しやすいよう、メッシュサイズや包装形態などを工夫しました。他の糊料や食品素材との製剤もご用意しております。

昆布酸の応用例

◇餃子の離水防止

生餃子を焼く前に冷蔵保存しておくと、具材から滲出した水分が皮を軟化させ、隣り合った餃子同士が付着してしまいます。この問題を解決するために、昆布酸(注1)が利用されています。
餃子の具材に昆布酸を添加すると、具材から滲出する水分を昆布酸が吸い込み、自らゲルとなって抱き留めます。その結果皮への水分浸透を遅らせ、軟化しにくくすることで、生餃子同士が付着するのを防ぐことができるのです。(推奨添加量:0.5~2.0%)
→詳しい資料は、弊社営業部までご請求下さい。

注1:
昆布酸401,昆布酸403(いずれもゲル化剤製剤)で実績があります。

◇中華麺のほぐれ性向上

生麺タイプの調理麺は、ゆで上げた麺をチルド流通させるため、麺線どうしが付着してほぐれにくくなる欠点があります。これは小麦粉に含まれるデンプンがゆで上げ時の加熱によって糊化(α化)して溶け出し、麺線同士を貼り合わせてしまうからです。この問題を解決するために、昆布酸(注2)を利用することができます。
昆布酸を配合した中華麺を製麺し、これを通常の手順で茹でるのですが、この時茹で湯の中に少量の乳酸カルシウムを加えておきます。すると、麺線の表面でアルギン酸とカルシウムが反応し、ゆるいゲルネットワークを形成します。糊化したデンプンは麺線表面のアルギン酸ゲルネットワークに移動を阻まれて麺線の外に出られなくなり、その結果麺線どうしが付着せず、ほぐれ性が向上します。また、デンプンの溶出が減ることで歩留まりが向上し、ゆで槽の湯の汚れが抑えられるという効果も期待できます。(推奨添加量:0.1~0.5%)
→詳しい資料は、弊社営業部までご請求下さい。

注2:
昆布酸101、201,301(いずれもアルギン酸製剤)で実績があります。