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よくあるご質問 FAQ

Frequently Asked Questions

アルギン酸について

アルギン酸には、どんな種類があるの?
一般的に利用されているのは、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム、そしてアルギン酸エステルの6種類です。それぞれに粘度やゲル強度、粒度、白度などの物性に様々なバリエーションがありますので、キミカ製品のアイテム数は数百種類を超えます。
アルギン酸は、何の役に立つの?
増粘剤、ゲル化剤、安定剤として、食品の食感を改良したり、形を整えたりすることができます。食品以外にも化粧品、医薬品、繊維産業、製紙業、鉄鋼業など、私たちの暮らしを支える幅広い分野で利用されています。
また、アルギン酸は天然の食物繊維でもありますので、お腹の調子を整えたり、コレステロールを体外に排出したりする働きが知られています。特にアルギン酸カルシウムは、食後血糖値の急激な上昇を抑える働きのあることが臨床試験で確かめられています。
アルギン酸は、どう使ったらいいの?
製品(粉末)をそのまま配合していただいても良いですし、いったん水に溶かして、水溶液の状態でご利用いただくことも可能です。
多くの場合、アルギン酸の配合量はごくわずか(1~2%程度)のため、アルギン酸の機能を十分に発揮するためには、いかに均一に配合するかがポイントになります。水溶液にしてからご利用いただくのが理想的ですが、粉末配合の場合は段階的に希釈していくような手順を取るのが効果的です(詳しくはこちら)。
アルギン酸を溶かすには、どうしたらいい?
アルギン酸ナトリウムのような水溶性のアルギン酸塩は、冷水にも温水にもよく溶けますが、粉末をそのまま水中に投入すると大きなママコ(ダマ)ができてしまい。溶かしにくくなります。アルギン酸を上手に溶かす方法については、こちらをご覧下さい。
アルギン酸を食べても危険性はないの?
アルギン酸は海藻に含まれる天然の食物繊維で、常識的な量を召し上がっていただく限り危険性はありません。アルギン酸とその塩類の安全性は国連機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)で評価され、ADI(一日許容摂取量)は「特定しない」という結果になっています。天然海藻由来のアルギン酸ナトリウムは、BSEや遺伝子組換え、残留農薬等の影響のない安全な物質です。あらゆる場面で、安心してご利用ください。
アルギン酸は、地球に優しいの?
キミカのアルギン酸は、ライフサイクルを終えて漂着した天然海藻を原料に、自然エネルギーを有効活用し、また環境に優しい製法で作られています。アルギン酸のサステナビリティについてはこちらをご覧下さい。
アルギン酸とアルギニンは同じもの?
いいえ、全く違う物質です。アルギニンはアミノ酸の一種で、疲労回復・滋養強壮などに役立つと言われています。一方キミカの製品「アルギン酸」は海藻に含まれる多糖類で、食物繊維の一種です。名前は似ていますが、成分も性質も全く異なります。
アルギン酸エステルってどういうもの?
海藻から抽出したアルギン酸を二次加工した増粘剤で、アルギン酸ナトリウムの使いにくい環境(酸性の食品やCaを含む食品)でも増粘安定効果を発揮することができます。また、パンや麺などの生地に少量配合することで、食感を改善し、形状を安定させる優れた効果を発揮します(詳しくはこちら)。
サンドイッチにアルギン酸が使われているのは、何のため?
ふっくら、柔らかいサンドイッチのパンが潰れないように、アルギン酸エステルが支えています。
サンドイッチのパンは、冷蔵流通してもパサパサにならないよう普通の食パンよりも柔らかく作られています。しかし、柔らかいパンは潰れやすく、口溶けが悪くなることも。アルギン酸エステルはサンドイッチ用の柔らかいパンをしっかり膨らませて潰れにくくするとともに、口溶けの良い美味しいパンに仕上げる働きをしています。
即席麺にアルギン酸が使われているのは、何のため?
湯戻し後の食感を良くするためです。即席麺は、打った麺を一度加熱して、食べられる状態にしてから水分を除き、保存性を高めています。召し上がる前にお湯を注げば、再び柔らかい麺に戻すことができるのですが、加熱し乾燥する過程で麺の組織が弱まってしまうため、お湯で戻した後の食感が悪くなってしまいます。
アルギン酸は麺の構造を強化する働きがあり、湯戻し後にもツルツル、シコシコした食感の即席麺をつくることができます。
アルギン酸は、他の増粘剤と何が違うの?
アルギン酸ならではの特徴として、次のような点があります。
増粘剤として・・・なめらかでべたつかない食感を与えます。
ゲル化剤として・・・加熱しても溶け出さない、熱不可逆性のゲルをつくります。
食物繊維として・・・コレステロールの体外排泄、食後血糖値の上昇抑制などの効果が認められています。
環境負荷・・・貴重な天然資源を余すことなく有効活用し、また環境に優しい製法で作られたサステナブルな素材です。
アルギン酸の粘度が下がってしまったのですが
天然高分子のアルギン酸は、保存中に少しずつ分子の鎖が短くなって、粘度が下がっていく性質があります。温度が高いほど粘度低下しやすくなりますので、粉末で保存されるときは、密封された状態で、なるべく温度の低いところに保管されることをお勧めします。また、水溶液にしたものはなるべく早く使い切るようにして下さい。
アルギン酸エステルの袋を開封したら、中にワタのような塊が入っていましたが、これは異物ではないのですか?
異物ではなく、アルギン酸エステルの粉末が絡み合ったものです。成分としてはアルギン酸エステルそのものです。アルギン酸エステルの粉末は、製品袋に充填する前に異物混入防止のためのフルイを通しておりますが、ひとつひとつの粒子が細かい繊維状になっているため、フルイを通った後で再び凝集して、ワタのような塊になることがあります。品質異常ではございませんので、安心してご利用下さい。
PGAとPGはどう違うのですか?
PGA(アルギン酸エステル)は、PG(プロピレングリコール)と名称が似ていることから混同されることがありますが、性状、性質、用途のいずれも全く異なる、別の物質です。
PGA(アルギン酸エステル)は、アルギン酸分子にプロピレングリコール基を導入した誘導体で、正式な化学名を「アルギン酸プロピレングリコールエステル」と言います(詳しくはこちら)。
アルギン酸エステルは粉末で、水に溶けて粘性のある糊液となり、食品の増粘剤、安定剤などに利用されます。
一方、PG(プロピレングリコール)は無味・無臭の有機溶媒で、透明な液体です。安全性の高いアルコールですが、我が国では昭和30~40年代に生めんの保湿・日持ち向上などの目的で大量に利用された結果、JECFAの定めるADIを超えてしまうほどの摂取量になることが懸念されました。
現在、PGには使用基準が設定されておりますので、これを超えて使われることはありませんが、当時PGの過剰摂取問題が大きく取り上げられたこともあり、PGという素材に対して厳しい目を向けられることもあるようです。

海藻について

アルギン酸の原料は、どんな海藻?
キミカで使用している原料海藻は、主にチリ共和国(南米)で収穫される「レッソニア」という海藻です。分類学的にはコンブに近い海藻ですが、日本に生息している海藻とはあまり似ていない、チリ特有の海藻です。
原料海藻の産地は?
キミカでは、主に南米チリ産の海藻を使用しています。南米大陸の西岸には、海流の影響でおびただしい量の大型海藻が繁茂しています。また主な収穫地であるチリ北部の海岸線は砂漠気候で、打ち上げられた海藻を短時間で天日乾燥することができます。このように、チリはアルギン酸原料海藻の調達に適した条件が整っています。
アルギン酸は海藻のどこに入っているの?
海藻の体を構成する細胞と細胞の間に、ゼリーのような状態で蓄えられています。
どうしてアルギン酸は海藻の外へ溶け出さないの?
海藻の中に含まれているアルギン酸は、海水中の様々なミネラル、特にカルシウムと結びついて、水に溶けない塩(アルギン酸カルシウム)になっています。部分的に水溶性の塩(アルギン酸ナトリウム)も混在しますので、水分を含んでヌルヌルしたゼリーのような状態になりますが、水に溶けない塩の比率が圧倒的に多いため、海水中に溶け出すことはありません。
アルギン酸を取り終わった海藻はどうなるの?
当社では、アルギン酸を取り終わった海藻成分を再び粉末に加工して、農業用、飼料用の海藻粉末として販売しています。また、海藻成分は発酵・堆肥化することで良質な土壌改良剤にもなります。チリでは、工場周辺の緑地帯に海藻堆肥でブドウを栽培し、これを原料にしたワインを醸造しています。
アルギン酸を取るために海藻を刈り取ったら、自然破壊になるのでは?
当社が海藻を調達しているチリ沿岸では、環境保護のため人為的な海藻の刈り取りは禁じられています。
チリの海藻は3年ほどでライフサイクルを終え、自然に岩から離れて浜に漂着します。現地では海岸に住む漁民が漂着した海藻を拾い集めて乾かし、これを売って生計を立てています。当社はこの漂着海藻をアルギン酸の原料として利用しておりますので、刈り取りによる環境破壊のおそれはありません。

昆布酸について

昆布酸ってなに?
昆布酸は、当社のアルギン酸関連製品に使っている商品名(ブランド名)です。天然海藻由来の安全な成分であることをイメージしやすいよう、日本人になじみ深い昆布の名前を冠した造語として、昆布酸シリーズとしました。
昆布酸を使うと、昆布の風味がつくの?
いいえ、昆布酸を使っても食品に昆布の風味はつきません。
昆布酸シリーズの主成分であるアルギン酸は、製造工程で高度に精製されていますので、海藻のにおいや味は残っていません。
昆布酸は昆布から作っているの?
食用昆布(Laminaria Japonica)ではありませんが、昆布の仲間(コンブ目)の海藻から作っています。普段私たちが目にする、おでんや佃煮の昆布とは異なる種類の海藻です。

食品添加物について

アルギン酸は食品添加物なの?
はい、アルギン酸は食品添加物です。日本ではアルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸エステルの6種類が食品添加物に指定されています(食品衛生法)。
食品添加物は体に良くないの?
いいえ、食品添加物は健康を害するものではありません。
食品添加物となる素材は、安全性や有用性が十分に確かめられたものに限られます。また、食品添加物は加工食品の食感や外観、風味などを整えるために、ごく少量のみ使われるものです。定められた使用量(定めがない場合は常識的な使用量)の範囲であれば、健康に悪影響はありません。

キミカについて

キミカって、何をしている会社?
天然海藻を原料に、アルギン酸という素材を製造・販売している専門メーカーです。
社名の「キミカ」ってどういう意味?
旧社名「君津化学工業」の略称(君化)を元に命名されました。 1941年に君津化学工業として創業した当社は、2001年に創業60周年の節目を迎え、企業イメージの刷新とグローバル展開への対応強化を目的として、社名を「キミカ」に変更いたしました。
キミカで働いている社員は何人くらい?
日本国内に約200名、海外事業所に約230名です。(2023年8月現在)

チリ事業所について

どうしてチリに事業所があるの?
チリは原料海藻の調達に最も適した国です。手に入れた海藻を現地でアルギン酸まで加工し、市場での競争力を高めることを目指して、チリに生産拠点を設けました。世界中のアルギン酸メーカーの中でも、チリに生産拠点を持っているのは弊社だけです。
チリの事業所では、どんな仕事をしているの?
チリの海岸で収穫した海藻を原料に、アルギン酸を製造しています。チリで製造したアルギン酸は日本へ輸出されるだけでなく、欧米諸国をはじめ世界中の需要家に直接出荷しています。
チリってどんな国?
太平洋とアンデス山脈に挟まれた、南北に細長い独特の国土を持つ国です。面積は日本の約2倍ありますが、人口は1,900万人ほどに過ぎません。かつての宗主国(スペイン)の影響で生活にはヨーロッパの文化が反映されており、公用語もスペイン語です。南米諸国の中では比較的治安が良いと言われています。
チリは資源の豊かな国で、銅やリチウムなどの鉱物産出量は世界一を誇ります。近年では良質なワインや木材パルプの産出国としても有名です。水産物の輸出も盛んで、日本に輸入されるサーモンの80%以上がチリ産です。

中国事業所について

どうして中国に事業所があるの?
中国には、養殖コンブを使ってアルギン酸を製造するメーカーが多数あります。キミカは中国メーカーの中で最も経験が深く、信頼のおける企業(青島明月海藻集団)と提携して、海藻調達やアルギン酸供給などの業務で長年協力し合っています。
2016年、さらなる協業の一環として同社の一事業部をキミカが子会社化し、共同経営することといたしました。これがキミカの中国事業所(青島喜美克明月海洋科技有限公司)です。
中国の事業所では、どんな仕事をしているの?
アルギン酸エステル(PGA)を製造しています。

安全性について

アルギン酸を食べても危険性はないの?
アルギン酸は海藻に含まれる天然の食物繊維で、常識的な量を召し上がっていただく限り危険性はありません。アルギン酸とその塩類の安全性は国連機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)で評価され、ADI(一日許容摂取量)は「特定しない」という結果になっています。天然海藻由来のアルギン酸ナトリウムは、BSEや遺伝子組換え、残留農薬等の影響のない安全な物質です。あらゆる場面で、安心してご利用ください。
食品添加物は体に良くないの?
いいえ、食品添加物は健康を害するものではありません。
食品添加物となる素材は、安全性や有用性が十分に確かめられたものに限られます。また、食品添加物は加工食品の食感や外観、風味などを整えるために、ごく少量のみ使われるものです。定められた使用量(定めがない場合は常識的な使用量)の範囲であれば、健康に悪影響はありません。
アルギン酸エステルの袋を開封したら、中にワタのような塊が入っていましたが、これは異物ではないのですか?
異物ではなく、アルギン酸エステルの粉末が絡み合ったものです。成分としてはアルギン酸エステルそのものです。アルギン酸エステルの粉末は、製品袋に充填する前に異物混入防止のためのフルイを通しておりますが、ひとつひとつの粒子が細かい繊維状になっているため、フルイを通った後で再び凝集して、ワタのような塊になることがあります。品質異常ではございませんので、安心してご利用下さい。
PGAとPGはどう違うのですか?
PGA(アルギン酸エステル)は、PG(プロピレングリコール)と名称が似ていることから混同されることがありますが、性状、性質、用途のいずれも全く異なる、別の物質です。
PGA(アルギン酸エステル)は、アルギン酸分子にプロピレングリコール基を導入した誘導体で、正式な化学名を「アルギン酸プロピレングリコールエステル」と言います(詳しくはこちら)。
アルギン酸エステルは粉末で、水に溶けて粘性のある糊液となり、食品の増粘剤、安定剤などに利用されます。
一方、PG(プロピレングリコール)は無味・無臭の有機溶媒で、透明な液体です。安全性の高いアルコールですが、我が国では昭和30~40年代に生めんの保湿・日持ち向上などの目的で大量に利用された結果、JECFAの定めるADIを超えてしまうほどの摂取量になることが懸念されました。
現在、PGには使用基準が設定されておりますので、これを超えて使われることはありませんが、当時PGの過剰摂取問題が大きく取り上げられたこともあり、PGという素材に対して厳しい目を向けられることもあるようです。

使用方法について

アルギン酸は、どう使ったらいいの?
製品(粉末)をそのまま配合していただいても良いですし、いったん水に溶かして、水溶液の状態でご利用いただくことも可能です。
多くの場合、アルギン酸の配合量はごくわずか(1~2%程度)のため、アルギン酸の機能を十分に発揮するためには、いかに均一に配合するかがポイントになります。水溶液にしてからご利用いただくのが理想的ですが、粉末配合の場合は段階的に希釈していくような手順を取るのが効果的です(詳しくはこちら)。
アルギン酸を溶かすには、どうしたらいい?
アルギン酸ナトリウムのような水溶性のアルギン酸塩は、冷水にも温水にもよく溶けますが、粉末をそのまま水中に投入すると大きなママコ(ダマ)ができてしまい。溶かしにくくなります。アルギン酸を上手に溶かす方法については、こちらをご覧下さい。