介護食
介護食は、食べる人の噛む力、飲み込む力に合わせて、食品の形状や「やわらかさ」を調整することが求められます。アルギンは柔軟なゲルから剛直なゲルまで、様々な食感をデザインすることができます。また出来上がったゲルには加熱耐性がありますので、食品を温かいまま固めたり、固めた食品を加熱殺菌したりすることも可能です。
応用例・効果
※様々なタイプのアルギン酸類を「アルギン」と総称しています。応用例毎に正確な物質名を注記していますのでご参照ください。
やわらか食
アルギンで成形した食材は、固さを自在にコントロールできます

食材の「再成形」は、アルギンの得意分野のひとつです。アルギンは様々な食品素材をゲル化させて形を整えることができ、またゲルの固さもコントロールできます。アルギンで固めた食品は加熱調理しても型崩れせず、ほどよい温かさで召し上がることができます。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸ナトリウム(商品名:昆布酸421、昆布酸431)
- 昆布酸421、昆布酸431
- 介護食
- 【推奨使用量】
- 全重量の0.5~1%
水分補給ゼリー
嚥下が容易なやわらかいゼリーを作ることができます

嚥下困難者の誤嚥を防ぐため、食品の液体部分にとろみ付けを行うことがあります。ただ、とろみをつけることは粘り気を帯びることにもつながり、水分補給のために飲む水やお茶などでは、とろみを不快に感じることも少なくないようです。
アルギンは冷たい水も温かいお茶も、そのまま簡単にゼリー状に固めることができます。軟らかいゼリーなので嚥下が容易で、食感もべたつきを感じません。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸ナトリウム(商品名:昆布酸407、昆布酸421、昆布酸431)
- 昆布酸407、昆布酸421、昆布酸431
- 【推奨使用量】
- 昆布酸407:全重量の3~6%
昆布酸421、昆布酸431:全重量の0.3~0.6%
溶けない餅
煮崩れしにくく歯切れがよくなり、喉に粘りつきにくくなります

アルギンを配合した餅は煮崩れしにくく、また歯切れが良くなってベタつきが抑えられます。煮溶けた軟らかい餅は喉に粘りつく事故を起こしやすいですが、アルギンを配合することでこれを防ぐ効果が期待できます。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸ナトリウム(商品名:昆布酸421、昆布酸431、昆布酸452)
- 昆布酸421、昆布酸431、昆布酸452
- 【推奨使用量】
- 昆布酸421、昆布酸431:もち米に対して0.2~1%
昆布酸452:もち米に対して1~5%
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