タレ・ドレッシング・ジャム
アルギンは、液状あるいは半固形状の食品に対して、特徴的な性質を与える増粘・安定剤として利用することができます。
応用例・効果
※様々なタイプのアルギン酸類を「アルギン」と総称しています。応用例毎に正確な物質名を注記していますのでご参照ください。
タレ
食材に良く絡み、焼いた後の「照り」も良くなります

アルギンを加えたタレは、焼いた後の「照り」が良くなります。なめらかな流動性を持つアルギンを使ったタレは食材によく絡まり、食感もべたつかないと好評です。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸ナトリウム(商品名:キミカアルギン)、アルギン酸塩類
- キミカアルギン
- 【推奨使用量】
- 全重量の1~2%
ドレッシング
酸性下でも容易に溶解し、高い乳化安定効果を発揮します

アルギンは油/水系の乳化能力を持ち、サラダドレッシングの安定剤として利用されています。ドレッシングに加えられたアルギンは、油滴の表面に取りついて油粒子同士の融合と油滴の成長を阻止し、安定した乳化状態を保つ働きをします。
アルギンは塩分濃度の高い、酸性条件下であっても容易に溶解し、粘性を発揮します。この粘性はドレッシングの流動性や食感を改良するとともに、油滴の移動を抑え、エマルジョンの安定性を高める働きをします。さらに、ドレッシングの調味成分やドレッシングに加えられた食品素材を沈殿させないよう、安定させるためにも役立ちます。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸エステル(商品名:キミロイド)
- キミロイド
- イタリアンドレッシング
- アルギン酸エステル総合カタログ
- 【推奨使用量】
- 全重量の0.1~0.5%
ジャム
低糖度でもスプレッド性に優れ、離水もしにくくなります

アルギンを添加すると、糖度の低いジャムでも固いゼリー状になることなく、スプレッド性の良好な離水しにくいジャムを作ることができます。糖度や果物の成分(カルシウムなど)を問わずに使用できます。
- 【使用するアルギン】
- アルギン酸ナトリウム(商品名:昆布酸211)、アルギン酸エステル(商品名:キミロイド)
- キミロイド
- ジャムのスプレッド性向上
- アルギン酸エステル総合カタログ
- 【推奨使用量】
- 昆布酸211:全重量の3~8%
キミロイド:全重量の0.5~1%
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